職人の技能とは、何のためにあるのでしょう。
日本の美しい実用品を作り出すのは、職人たちの技と心
そんな 偽りのない技能が、いつも身近にあること
多くの方々に、確かめて頂くこと
日本文化の技とこころを、未来の人たちへ繋いでいくこと
想いを次世代へつなげる・・・
神尾印房は、活動しています。
江戸のふるさと岡崎より職人技を発信
明治11年、文明開化間もない頃、江戸のまちで見られた、職人達の技。当時の日本をイギリスの旅行家イザべラ・バードは、こう手記しています。
「・・・イギリスでは、商品をショーウィンドーで見せているが、作っているのは、見たことがない。日本では道から、ものを作っているところを見せている、安心して買えるし、声もかけやすい。」、と。
もの作りを見て、その技を信頼し、人々は買い物をする、かつて見られた素晴らしい江戸の職人文化。店は「見せ」から由来するとも言います。
技術を見せることは、誠実さの証しなのです。
神尾印房は、愛知県岡崎市の職人、作家の交流勉強会「おかざき匠の会」へ参加しています。
岡崎城の桜まつり・藤まつり、おかざき匠の会東京展示会、道の駅藤川宿等でも、当店職人(一級印章彫刻技能士、全技連マイスター)神尾尚宏が、印章彫刻実演を披露、モニター画面で拡大し手元をお見せしています。同時に職人の手彫り印章、ゴム印作品を展示しています。
機械化に席巻された昨今、全国的にも珍しくなった、印章手彫りの技術。
目で見て、彫る音を聞いて、その技術の細かさに驚き、手仕事を感じて頂く。
勿論、神尾印房の店頭でも、日々、職人の彫刻実演をご覧いただけます。
日本の美しい実用品である はんこ。
その手彫りオーダー品を、目に見える店頭で一点一点お作りする。
神尾印房には、「目に見える」技能があります。
江戸のふるさと岡崎より、職人の技を発信しています。
職人のライフワーク
若い人たち。こども達は未来そのもの、です。神尾印房の職人は、人を育てる素晴らしさを知っています。
日本文化のひとつである、はんこ文化。
その世界は奥深く歴史あるものです。はんこは実用品でありながら、権威や権利の象徴、
そのひと自身の名を記す大切なしるしです。
その身近なはんこ文化のお話をすること。
また、消しゴムはんこという身近なものを通し、手作りの魅力、充実感を伝えたいと、消しゴムはんこ作りの授業を合わせて行なっています。
(母校 岡崎市立南中学校にて地域講師の会講師、 蒲郡市立中学校にて講師依頼。
青年教育者の勉強会での講師等)
中学生の職場体験も毎年受け入れています。
(岡崎市立翔南中学校)
本物のはんこを作る生徒さんの姿は真剣そのもの。
自分の名前の由来を知り、字源を調べ、懸命に彫る姿。
全国的に珍しくなってしまった手彫り印章を作る当店にとって、微笑ましくも励まされる、嬉しい光景です。
身近な消しゴムはんこの手作り体験と、はんこのお話。
仕事としての手彫り印章の世界・・・
昨今は名古屋芸術大学の学生さんにも毎年講義を行っています。
日本の古き良き文化、印章。
若い人たちのこころには、どう映るでしょうか?
きらきらした目が、未来を照らします。
手でつくることの原点
印章店の職人自らが教える、消しゴムはんこ講座・・・神尾印房が、全国で先駆けでした。(初回平成21年)
「はんこ屋さんが教える消しゴムはんこ」と題し、岡崎市のまちゼミ講座(会場 岡崎市りぶら)を中心に始め、今では、おかざき駅前ゼミ(岡崎市、岡崎商工会議所)や、みかわdeオンパク(蒲郡市観光協会)で、毎年自店で開講し賑わっています。
おかざき匠の会イベントでの、消しゴムはんこ作り体験
(岡崎城、イオンカルチャーフェスティバル等)
幼稚園、小学校PTA研修等での消しゴムはんこ講座。
また、シビックハロウィン(岡崎市シビックセンター)イベントでは、神尾印房特製ハロウィンゴム印をコースターに押して楽しむ
「ハロウィンはんこで遊ぼう!」を、毎年地域のお店として出店。(現在イベント休止中)
小さなお子様~中学生のお姉さん、パパママたちの笑顔で賑わっています。
はんこ つくって、おして、わらっちゃう
きみのつくるを。ぼくらは応援。
その笑顔から、改めて教えて頂いたこと。
手彫り印章をしている、神尾印房の職人が何より分かっていること。
「はんこって、楽しい!」
それが、一番なのです。